インドでのごみ焼却発電プラント建設工事を受注

2021年02月01日

 日立造船株式会社の100%子会社で、インドでごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などを手がける子会社Hitachi Zosen India Private Limited.(インド ハリヤナ州 グルガオン、社長:寺井 智則、以下、HZIND)は、このほど、KPC Gas Power Corporation Limited (KPCGPCL) より、ごみ焼却発電プラント建設工事を受注しました。今回のプロジェクトは2014年に初受注して以来、インドで2例目となります。

 本プロジェクトはカルナータカ州の州都ベンガルールのラムナガル地区のビダーディに新たにごみ焼却発電プラントを建設するもので、HZINDはISGEC Heavy Engineering Limited社とコンソーシアムを組成して受注し、HZINDがプラントの設計、クレーンや火格子などの主要機器の供給、SV派遣を請け負います。
 同プラントは、ベンガルール都市圏の25%の固形廃棄物を処理し、11.5MWの電力が発電され、同州に供給されます。同州では、固形廃棄物発生量の半分以上は未処理のまま埋め立てられていましたが、同プラントの建設により環境改善やエネルギーの有効活用が期待されています。またインドでは「スマートシティ・ミッション」計画が発表されており、ごみ処理施設も必要なインフラのひとつとされており、今後も継続的なプラント建設が予想されます。

  • KPCGCLの親会社であるKPCLは、ベンガルール都市圏のインフラ整備を担当する市営企業であるBruhat Bengaluru Mahanagara Palike(BBMP)と、市内の固形廃棄物の25%を収集・運搬・処理する契約を締結しました。

 本件の概要は以下のとおりです。

  1. 1発注者

    KPC Gas Power Corporation Limited (KPCGPCL)

  2. 2建設地

    インド カルナータカ州 ベンガルール ラムナガル地区 ビダーディ

  3. 3施設規模

    ストーカ式焼却炉:600t/日、発電出力:11.5MW

  4. 4納期

    2022年10月

【当社のごみ焼却発電事業について】

 当社は、1965年に日本で初めて大型発電設備付きごみ焼却施設(清掃工場)を大阪市に納入以降、国内外で約1,000件のごみ処理プラントの建設を手掛けており、世界トップクラスの実績を有しています。またインド市場においても今回の受注を足掛かりに、公共工事案件の受注にも注力していきます。
 当社グループは、ごみの衛生的処理やクリーンエネルギーの提供を通じ、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)達成や世界の環境問題解決に積極的に取り組んでいきます。

(終)