2020年02月05日

　日立造船株式会社が生産する機能性材料「トチュウエラストマー^®」が、伊勢半グループの株式会社エリザベス（東京都千代田区、澤田 晴子会長）より2月3日（月）に新発売となった「ＰＴ　角質ピーリングジェルEX」に配合されるエモリエント成分として採用されました。
「トチュウエラストマー^®」が化粧品向けに採用されるのは今回が初めてです。

■肌に心地よい「エモリエント成分」として採用
　「ＰＴ　角質ピーリングジェルEX」は、肌に塗ることで古い角質や汚れを絡め取る化粧品です。「トチュウエラストマー^®」は、皮膚の水分を保つための油溶性成分「エモリエント剤」として配合されます。
「トチュウエラストマー^®」は疎水性などの特徴を持ち、化粧品原料国際命名法（INCI）の規定に則り、スキンコンディショニング剤として分類されています。
　今回、ピーリングジェルに「トチュウエラストマー^®」を微量配合することで、化粧品の主原料である基剤とともに、汚れを絡めとる性質に加え、従来品と比べてきしつきやつっぱり感が無く、うるおい感が残る心地よい洗い上がりにつながると評価され、採用に至りました。
　「トチュウエラストマー^®」は当社の舞鶴工場（京都府舞鶴市）で生産しており、製造販売元である株式会社伊勢半に供給しています。

「ＰＴ　角質ピーリングジェルEX」公式Webサイト
※上記Webサイト、またはエリザベス社製品を取り扱う全国のドラッグストア・バラエティストアなどでお買い求めいただけます。
※本商品は日本国内のみの販売となります。


■自然由来のバイオプラスチック「トチュウエラストマー^®」
落葉樹のトチュウ（杜仲茶の木）から抽出・精製したトランス型ポリイソプレンで、分子量が100万を超えるバイオポリマーです。当社は1986年から中国原産のトチュウを用いた商品開発に取り組み、近年は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）、国立研究開発法人科学技術振興機構（JST）の援助を受けながら、大阪大学大学院工学研究科との産学連携により、新しい機能性材料としての展開を図ってきました。これまで、3Dプリンター用フィラメントやゴルフボールなどの素材として採用された実績があります。